カエル類の産卵池の整備
アカガエル類の環境保全措置として産卵・成育場となる湿地・水環境を整備しました。
アカガエル類は、成体が樹林地に生息し、水辺で産卵するため、産卵後、幼体・成体が生息できるように、水辺から樹林地へ連続性に注目し、かつ産卵時期に水深5cm以上の止水環境・水量を確保できる工法で整備しました。
整備後、産卵池はアカガエル類の生息に適した水深を保ち、卵塊と幼生の成長が確認されました。
表土活用工により回復した植生
岩石等で整形された集積場において、早期の植物の生育環境と動物の生息環境の早期回復を目指し、表土を活用した緑化を行いました。
植物の種子や根を含んだ表土を法面に覆い、施工後に表土が流亡しないように敷きならした結果、施工から約2年で植物が覆い、約5年後には群落内を生息場とする動物が定着しました。
チョウ類の食草・訪花植物の生育場の整備
整形された集積場において、幼虫の食草、成虫の訪花植物を適正な密度で移植・播種し、チョウ類が生息・利用できる環境を整備しました。
食草と訪花植物は、生育密度のほかに植物の競合、維持管理(メンテナンスフリー)に注目し、生育場の規模や地表の岩石被覆率等の整備条件を検討した上で整備しました。