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2023/03/17

土壌汚染の事例紹介シリーズ(3)

生コン工場土壌汚染状況調査 ~地歴調査は探偵のように!?~


  ● コスト  :約110万円
  ● 対象地面積:約55㎡
  ● 期間   :約2ヵ月

■お客様からのリクエスト

 某生コンクリート(生コン)工場の事業者様から、工場周辺の造成工事計画について、土壌汚染
 対策法第4条1項の3,000㎡以上の形質変更届出を出したところ、一部が生コン工場の敷地に該当す
 るとの理由で調査命令が出た。報告期限までに土壌汚染状況調査を行い、造成工事に着手したい。

■対応

 これまた特急業務です。

 ~余談1~
 生コン工場は水質汚濁防止法に基づく特定施設ではありませんが、生コンに土壌汚染対策法で規
 定される特定有害物質の六価クロムが含まれるという知見があるため、「生コン製造業の用に供
 するバッチャープラント」は特定有害物質によって汚染されているおそれがあるものとして環境
 省令で定める基準(土壌汚染対策法施行規則第26条)に該当すると「土壌汚染対策法に関するQ
 &A」(https://www.env.go.jp/water/dojo/dojo_qanda_200608.pdf)No.22にも書かれています。

 ~余談2~
 ここで土壌汚染状況調査について、少し説明します。
 土壌汚染状況調査とは、大きく地歴調査と試料採取等調査(サンプリング調査ともいいます)の
 2つの調査に分けられます。地歴調査では土壌汚染対策法で規定された特定有害物質(全26物質)
 について、資料調査、聴取調査、現地調査で汚染のおそれを判定し、汚染のおそれが確認された
 場合には、確認された物質ごとに汚染のおそれの区分(多い、少ない、ない)を評価し、試料採
 取等調査の計画をたてます。
 試料採取等調査では汚染のおそれの区分に応じた密度で土壌をサンプリング・分析し、汚染の有
 無を確認する作業になり、これをもって調査対象地の土壌汚染の有無を判定します。

 実務的な話になりますが、このような依頼ではほとんどの事業者様が見積書の提示を求められます。
 前述したように「地歴調査」を行わないと正確な試料採取等調査の計画は立てられないのですが、
 経験を積むにつれて、概ね最初に相談頂いた際の図面やインターネットの情報などでアバウトです
 が試料採取等調査の計画が見えてくるようになります。
 これで土壌汚染状況調査全体の見積書を作成します。
 もちろん、「※地歴調査の結果によって、変更の可能性があります。」との条件付きです。

 今回も契約前に土壌汚染状況調査全体の見積書を提示し、一旦見積金額で契約させて頂きました。
 ~ 余談終わり ~


 余談が長くなりましたが、地歴調査を行います。
 地歴調査では特定有害物質による汚染のおそれに関するありとあらゆる資料を戦後(1940年代)
 まで遡って収集し、次に資料で不明な情報などを関係者に聴取して補完し、また現地調査で資料
 に書かれた情報の確認、裏付け作業を行います。
 このように地歴調査はまるで探偵又は刑事のようで少し面白いのです。

 現地調査では事業者様に案内して頂きます。これも私は社会科見学みたいで好きです。(調査は
 きちんとしております)
 事業者様に敷地内のバッチャープラントや給油施設、操業の流れなどを説明して頂き、特定有害
 物質による汚染のおそれの有無を探っていきます。
 バッチャープラントでは前述したように六価クロムの汚染は外せないので、ここでのポイントは
 六価クロムの汚染のおそれがどこまであって、汚染のおそれの区分「多い」と「少ない」をどこ
 で線引くか、また六価クロム以外の特定有害物質についての汚染のおそれがあるかどうか です。

 汚染のおそれを全て「多い」にするのは簡単です。
 しかし、それではサンプリング費用が高くなるので、
 汚染のおそれをうまく区分するのが技術者としての腕の見せどころです。

 汚染のおそれが「多い」、「少ない」の区別は結構難しいです。今回は調査命令に基づく調査な
 ので審査する環境部局に「なるほど分かった」と理解してもらえるように、明確な根拠づけとと
 もに、分かりやすく地歴報告書としてまとめていきます。

 地歴報告書がまとまったら、環境部局と協議を行い、環境部局の承認が得られた上で、試料採取
 等調査に着手します。今回の地歴調査では、六価クロムの汚染のおそれのみが確認されたと報告
 し、環境部局にもスムーズに理解して頂けました。

 試料採取等調査(サンプリング調査)の結果、六価クロムは全て指定基準に適合しましたので、
 「土壌汚染状況調査の結果、汚染は確認されませんでした」と報告し、一件落着!

 なお、今回業務では当初提示した全体の見積金額とほぼ変わらず"契約変更なし"でした。

九環協土壌汚染チームでは、このような土壌汚染状況調査の日々の繰り返しにより、土壌汚染状況調査のシナリオを見通せる能力を強化しております。汚染のおそれの簡易判定(無料)も随時行っておりますので、お気軽にご相談ください!

(担当:服部)


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